【Web担必見】リスティング広告・SEOで指名検索はなぜ重要?指名検索を増やす方法をご紹介
- 指名検索を増やすことのメリットがわかる
- 指名検索数を増やすための有効な施策がわかる
- 指名検索数の確認方法がわかる
リスティング広告のレポートを確認してみると、コンバージョン数が最もとれているキーワードが指名キーワードである企業様は多いのではないでしょうか?クリック単価も低くてコンバージョン率が高い指名キーワードは優秀ですが、指名キーワードの検索数を増やすために積極的に対策をしている企業様は案外少ないように感じます。
なかには指名キーワードをリスティング広告で対策することに対して、なぜ広告費を支払ってまで指名キーワードをわざわざ対策しなければいけないのかといった考えをお持ちの企業様もいると思います。
そこでこのページでは指名キーワードの検索数を増やすためのおすすめの手法のほかにも、指名キーワードをリスティング広告で対策することのメリットや指名キーワードの検索数の確認方法をご紹介します。
指名検索の検索数を増やすメリットとは?
指名キーワードの検索数を増やすメリットをご紹介する前に、そもそもリスティング広告で指名キーワードは対策するべきなのでしょうか?私はリスティング広告で指名キーワードは対策したほうがいいと考えています。理由は以下の通りです。
・指名キーワードによってCPAを抑えられることで、顕在層向けのメニューを積極的に取り入れることができる
・プロモーション用のランディングページにユーザーを誘導させることができる など
気付かれていない担当者の方も意外と多いのですが、スマートフォン端末からGoogleで自社のサービス名を検索してみてください。パソコンでは競合他社の広告は出ていないかもしれませんが、スマートフォンには自社のサービス名で競合の広告が表示されているといったケースは意外と多いです。
そのため、競合他社への流出を防ぐという意味でも指名キーワードでの対策はしたほうがいいといえるでしょう。また指名キーワードはクリック単価が低いので、広告費に占める割合もほとんどないはずです。そのため指名キーワードを出し渋るよりもいかにして指名検索数を増やして指名キーワードの獲得を増やしていくべきかを前向きに検討したほうがいいといえます。
次に、指名キーワードの検索数を増やすメリットについてですが、指名キーワードの検索数を増やすことは以下のメリットがあります。
・指名キーワードは競合他社との入札競争に巻き込まれることがないため低クリック単価で安定して集客し続けられる
・契約率の高い反響が増えることで売上が増える
特に、指名検索数を増やしていくことはSEOにも良い影響を与えるといわれています。これまでは被リンクの本数やリンク元のドメインパワーがSEO対策で重要とされていた時代もありましたが、近年は皆様がご存じの通りコンテンツの質が重要視されています。
そのなかでコンテンツの質だけではなく、どれだけの人に知られているのか(必要とされているのか)といった視点から指名検索数も評価の対象になっているといわれていますので、指名検索数を継続して増やしていくことはSEOにも良い影響を与えるといえるでしょう。 また、キーワードのタイプ別に契約率を見てみると、一般系のキーワードよりも指名キーワードのほうが契約率が高い傾向にあります。そのため、指名キーワードでの問い合わせが増えれば増えるほど、質の高い反響が増えますので売上が増える可能性が高まります。
指名検索の増加施策を実施する前に押さえておくべきこととは
施策を実施する前に、前提として以下を押さえておくべき必要があります。
せっかく指名検索を増やすための施策を講じたとしても、『サービス名が覚えにくい』『サービスに魅力がない』といった状況だと施策を展開しても最大限効果を発揮することが難しくなってしまいます。そのため施策を展開する前に、以下について改めて振り返ってみることをおすすめします。
サービス名(商品名)は固有名詞であるか
同一名称のサービスや商品がほかにあるとユーザーに誤解を与えてしまったり、正しく覚えてもらえない可能性がありますので、サービス名は固有のものであることが望ましいといえます。
サービス名(商品名)は覚えやすいか
サービス名はパッと一目みただけで覚えられる名前になっていますか?ユーザーが検索エンジンで検索しやすいように覚えやすくて、かつ、入力しやすい名前が望ましいでしょう。
また、今後は音声による検索がさらに増えていくといわれていますので、AIスピーカーなどのデバイスに伝える際の『言いやすさ』も大切になってくるといえます。
良いサービス(商品)であるか
どんなに露出を増やしたとしてもサービスに魅力がなければ覚えてもらえません。そのためサービスの名称を知ってもらうためには、まずサービス自体が魅力的であることが前提だといえます。
自社のサービスの強みや他社との違いがいまいち明確になっていない場合には、サービスをPRする前にまずは自社の強みを洗い出して整理するところから始めることをおすすめします。
おすすめの指名検索の増加施策をご紹介
それでは指名検索を増やすためのおすすめの施策をご紹介します。
当然、影響力やインパクトという点においてはテレビCMに勝るものはありませんが、テレビCMは多額のプロモーション費用がないと出せませんので、ここではどの企業様でも少額で対策できるものをご紹介したいと思います。
動画広告(そのなかでも特に『YouTube広告』がおすすめ)
サービスの存在を知ってもらうための手法としては動画広告がおすすめですが、そのなかでもYouTube広告が特におすすめです。
それはなぜでしょうか?サービスのポイントや他社との違いを視覚的にわかりやすく紹介できる点もそうなのですが、やはり少額予算から始められて、細かくターゲティングを絞り込める点が大きいです。YouTube広告のなかにも色々と種類はあるのですが、サービスを知ってもらうための認知施策としては『TrueView インストリーム広告』が優秀です。
TrueView ディスカバリー広告
バンパー広告 など
視聴単価が5円以下で見込み顧客に動画広告を配信することができますので、仮に5万人のユーザーに動画を視聴してもらったとしても5万円ほどの広告費しかかかりません。そのため費用対効果は高いといえます。
ただし、ただ動画を流し続ければいいという訳ではありません。サービスのことを知ってもらった上で指名キーワードでの検索を誘発しなければいけませんので、動画もこれらを意識して設計する必要があります。
・○○を利用することのメリット 例)自宅にすぐに食事が届く、決済が簡単、配達員の現在地がわかる
・○○で検索! 例)UberEatsで検索! など
短期的にすぐに効果が出る施策ではありませんが、動画広告を継続して配信し続けることで徐々に『○○のことなら○○』という意識を見込み顧客の意識のなかに刷り込むことできます。1カ月やったけど効果が出ないから停止するといったことはせずに、本施策は継続して長期間にわたって実施することが大切となります。
SNSでのユーザーとの交流
SNSによるユーザーとの交流も指名検索を増やすための有効な施策となります。
ただ、現在では多くの企業様が自社でSNSアカウントを運用していますが、その多くは一方的な情報発信によって運用されているケースがほとんどのように見受けられます。
・自社サイトの記事の紹介
・社員ブログの紹介
・自社のサービスや商品の紹介 など
しかし一方的な情報発信ではなかなかユーザーとのコミュニケーションは図れません。やはりSNSアカウントを運用する上での目的は『ファンづくり』だと思いますので、相互のコミュニケーションは必須となります。
コメントしてくれたユーザーにこまめに返信を返したり、ユーザーの投稿にいいね!をするなどして、 日常的なコミュニケーションを通じてユーザーとの間に信頼関係を築いていくことが重要となります。
動画広告は多くの見込み顧客にアプローチできるため『量』 の強みがありますが、逆にSNSでのユーザーとの交流は一人ひとりのファンづくりという意味で『質』を重視した運用が大切になるかと思います。
指名検索の増加施策を実施する上での注意点
有効だと思う施策をご紹介させて頂きましたが、施策単体での実施になってしまいますと期待している効果を得られる可能性は低いです。
指名検索を増やすための施策を講じる上で、施策単体で考えるのではなく全体を通して設計することが重要となります。これはどういう意味でしょうか?
例えば素晴らしい動画を作ったとしても、動画の飛び先であるランディングページが魅力的でないとユーザーは離脱してしまいます。また、せっかく動画を見て興味を持ってくれたユーザーが指名検索を通じてサイトのトップページに訪れてきたとしても、トップページの構成がわかりにくかったり、ページ内の訴求が弱いとユーザーは離脱してしまいます。
そのため指名検索を増やす目的は、『検索数を増やすこと』ではなくて『検索数を増やして反響数(売上)を増やすこと』だと思いますので、サービスに興味を持ってくれたユーザーがどういった経路をたどって問い合わせに至るのかまでを予め予測して、全体を通して設計することが重要だといえるでしょう。
もし仮にランディングページやサイトのトップページ・サービス紹介ページの質があまりよくないのであれば、修正も含めて検討すべきだといえます。
指名検索の検索数の確認方法について
さいごに指名キーワードの検索数を確認する方法をご紹介します。
数年前まではGoogleアナリティクスからキーワード別の流入状況を確認することができたのですが、2019年現在はGoogleアナリティクスではキーワード別の流入数を確認することはできなくなっています。
その代わりにGoogleサーチコンソールからキーワード別の流入状況を確認することができます。ページ内から確認することもできますが、csvファイルでダウンロードすることも可能です。
2.ページ内のタブから期間を指定
3.ページ内の『データをエクスポート』のボタンをクリック
csvファイルをダウンロードして指名キーワードでフィルタをかければ、指名キーワードの数値を確認することができます。表示回数やクリック数、掲載順位などを確認できます。
期間ごとに表示することで指名検索数の推移を確認できますが、過去16か月分のデータしか保存されませんので注意してください。
WEB経由の売上を拡大させていく上で、指名検索の増加施策は是非押さえておきたい施策の一つであると思います。
指名検索を増やすためにはテレビCMなどで大々的にPRしないと難しいのではないかと考えている方もいると思いますが、ここでご紹介したように低予算でも対策を講じることは可能ですので、この記事の内容が少しでも皆様の事業に貢献できると嬉しくと思います。